『オレンジ・オレンジ』 - orange/orange - | |
いよいよ明日は予選決勝・・・ 夏の夕日がグランドを照らしていた。 田中(捕手) 大丈夫か?オマエの肩。 鈴木(投手) ああ、なんでもない。 田中 ・・・。おまえ、顔色悪いぞ。 鈴木 な、なんでもないんだ。明日は頑張ろうな。 田中 ああ、もちろん。 鈴木 ・・・・。 田中 おまえ、なんかあったのか 鈴木 ・・・ 田中 姉ちゃんか? 鈴木 ああ 田中 そうか。でも試合までには戻ってこいよな、鈴木。 そして試合の日。鈴木は来なかった。そして、5回2死満塁。鈴木の代わりに出た高橋はついに 田中 おい、高橋。無理か? と田中が祈ったとき・・・ 田中 す、鈴木か? 「小林です、監督が、高橋と代われと。」 その後スーパールーキー小林は毎回の三振の山を築き、一躍英雄となった。9回裏、チームは田中の根性の犠打によって、辛くも甲子園行きの切符を手に入れた。 翌日、田中は鈴木の姉の見舞いに市民病院を訪れた。 鈴木 すまなかったな、田中。 なお、題名と本文は関係ありません。 |